「反知性主義」ってタームがあるけど、あれって本来は(あるいはタームの定義としては)反知識人主義、つまり知的エリートへの反発のことで、反エスタブリッシュメント的な感情ともかなり重なるんだよな。知性そのものや知識が嫌いというより、専門知と情報の非対称性を抱え込み、「わからないやつは黙ってろ」と言えるような構造を作っている側への反発で、その延長線上で民主的統制を取り戻そう、っていう意識と結びつきやすい。 世界的にこの風潮が隆盛しているけれども、俺はこれを善悪で切るより構造として捉えるべきだと思っていて、本質的には「単純⇔複雑」のスイングだと考えている。複雑化して普通の人にはもう見通せなくなった権力構造を、「カリスマ」がいったん単純化する。そんで、その単純化された権力構造も時とともにまた複雑化していく。そんでまた単純化へ、という往復運動。